前回の測定について
ある環境で、生き物がどのような状態で生活をしているかを知るために、日時を決めて、範囲を区切って、数を数える方法があります。
山であったり、川辺であったり、海の砂浜であったり、私たちが住む街でも、同じような方法が使えます。
ただ、「何」を見るかによって、「区切りの大きさ」が違います。
- 地上のアリを見るのだったら・・・
- 森のリスを見るのだったら・・・
- 野鳥だったら・・・
- 建物だったら・・・
見るものの大きさが違いますと、それに合わせて区切りの大きさは変えた方がいいですね。ただ、これは、あくまで「言葉」だけです。
その区切りの大きさがOKかどうか、あるいは、不満があればどう変えるかは、実際に測定してみなければ何も分かりません。
すべてが初めてだからです
前回の実験では、42区(個)のある生き物の痕跡の結果を得ることができました。とても精密な結果です。
大人の私が見ても、よく頑張りましたし、素晴らしい結果ですね
ただ、研究は続けなければいけないため、繰り返しできる量かどうかも重要になってきます。
お子さんの測定の感想
現在、サイエンスマスター・中野ラボで研究されているお子さんは、生き物、特に動物がとても大好きです。
彼女は、ある生き物に対して興味を持っています。科学をするために、先ほどの区切りの大きさは適切だったのでしょうか?
区切りの大きさをどんどん小さくすれば、この区画に1個というように、痕跡の位置は単純な数字に置き換えることができます。でも、「生き物の動き」を観察するためには、区切りの大きさをある程度にし、生きている場所を別の方法で記録して、2つの角度から見る方法もあります。
そこで、お子さんと話し合いました
前回は、とても大変でした・・・
前回の測定では、細かく痕跡を見ることができました。ところが、区切りの大きさが小さすぎて、すべてを測定するのはとても大変なことも分かりました。
さらに、生き物の動きを見ているはずなのに、単純な動かない数字になっていることも、目的から外れているように感じられました。
実験結果がないため、「感じられた」が正しいかどうか分かりません。そこで、自作の測定機器の改良をすることにしました。
測定
自作の測定機器の作り直しをしてから、サイエンスマスター・中野ラボで予備実験をしました。区切りが大きくなったおかげで、痕跡の数は数えやすくなり、区切りの状況は絵で記録することにしました。
前のバージョンよりは、知りたい情報が得られそうでした
そこで、野外に測定機器を持って実際に測りました。
ここで、予期せぬ問題が発生しました
公園は定期的に管理されています。この点は大丈夫だったのですが、その作業で目的の痕跡が見えにくくなっていました。
う〜ん・・・
測定機器は完成している?
ハプニングがあったとはいえ、測定機器は私たちの目的の情報を得ていたのでしょうか?
この部分を明らかにしないと、前には進めません。
研究はトントン拍子に進むと思われがちですが、本当は新しいことを測るので、測定機器を作るところから始まります。
アイディアを出し、実際に使い、またアイディアを出し・・・
この繰り返しのあとに、測定機器を完成させます。
私たちのアイディアは前回と今回の2つ。
これで大丈夫!
となってからの方が、痕跡の計測が進みそうです。
研究を進めていると、様々な分かれ道に出会います。ちなみに、今行っている測定機器の改良も研究です。
測定機器の改良実験をまとめて発表してもいいですね
いいこと、悪いこと、問題点など、気になったことはどんどんメモしてくださいね
これらは論文を書くときに必要になりますので
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