「研究」という言葉をききますと、何かレベルの高い話を聞いているみたいですね。
少し身構えてしまうかも知れません
そして、「テーマ」という言葉をききますと
?
となるのではないでしょうか?
今回は「私の研究テーマの見つけ方」についてのお話です。
研究テーマと学生時代の私の関係
「研究テーマ」がスッと頭に浮かび、それを言語化できる人は頭のいい人です。日本では、世界レベルの大学の教授や研究機関のトップがこれに当たる人ですね。
私はこれができない人でした。大学院時代の私は
「研究テーマ」って・・・?
でした。そう、分かったような顔をして、全く分かっていなかったのです(笑)。
おそらく、教授にはバレていたでしょうね(苦笑)
私の研究テーマの見つけ方
私が、「研究テーマ」を自分で見つけられるようになったのは、プロの研究者になってからでした。私は、自分の頭で考えることはできませんでしたので、「実験から研究テーマを見つける」研究者になりました。
どうやったかといいますと、
- 当時認められている実験方法を、練習の繰り返しで習得。
- 信頼性のある実験方法で、考えられるありとあらゆる全ての実験条件を端から順に試す。
- 全ての結果を得る。
- プロジェクトで求められる結果は当然提出するとして、それ以外におかしな結果を全てピックアップする。
この作業を繰り返ししていました。
プロの研究者は、プロジェクトで求められる結果は常に要求されます。この要求に応えるのは当然です。
これはプロの研究者としての義務です
重要なのは「それ以外におかしな結果を全てピックアップする。」です。こちらは、プロジェクトからは枝分かれの結果で、しかもすぐに成果には繋がりません。
ですが、私の経験から、このおかしな結果の蓄積が常識を打ち破る新たな研究に繋がることがよくありました。
小学生の研究テーマの見つけ方
幸運なことに、私が指導した子どもたちは、科学コンクールに応募するたびに賞を受賞しています。
「研究テーマ決め」の指導はどうしているかといいますと、子どもたちに「どんなことに興味があるのか」のキーワードを出してもらいます。
子どもたちは、初めは、本、YouTube、テレビなど、どこかで聞いたことのある言葉しか話しません。しかし、時間が経つにつれて、生の言葉を使って自分が経験したことを話し始めるようになります。
実は、子どもたちが出してくるキーワードは、私も考えていて、数年かけて八丈島を取材していました。例えば、「八丈島と湿度の関係」を研究したいといわれたら、もちろんデータは持っていました。
以下の写真を見てください。
定点撮影をしていますが、景色が変わっているのが分かるでしょうか?
これらを同じと言うようでは、「観る」が足りません。
みんなと一緒の時点でダメだと思ってください。常に自分の目で、常に自分の言葉で、常に自分の価値観で、常に自分の不思議を突き詰めてください。
そうすれば、あなたは新しい研究の扉(研究テーマ)の前に簡単に立つことができます。
今回は「私の研究テーマの見つけ方」についてのお話でした。
「研究」と聞きますと、レベルが高いお話と思われますし、「テーマ」と聞きますと、さらに?となるでしょう(笑)。私も同じでした。
そこから、どうやって「研究テーマ」を見つけるかの方法を書きました。
未知の世界を歩くことは怖いことです。
でも、考えてみてください。私たちの未来は分かっているでしょうか?そして、未来をどう生きるか分かっているでしょうか?
1年先、1ヶ月先、1日先、1時間先、そして、1秒先でさえ、私たちは私たちの未来を知る方法はありません。できるのは、常に色々模索して、未知とであったときの対応方法を積むだけです。
そして、この対応方法は一人ひとり違います
サイエンスマスターでは、研究活動をしますが、並行して、研究活動の経験をそれぞれの方々生き方のヒントになればと願っております。
ぜひ、サイエンスマスターで本物の研究を体験してくださいね。
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