2024年1月21日(日)、サイエンスマスター・中野ラボ、特別企画「いしだ博士と一緒に色々な材料からDNAを抽出してみよう」の様子

イベント

サイエンスマスター・中野ラボの特別企画では、大学院で勉強された博士号あるいは修士号をもっている先生を講師に迎え、研究の考え方や研究の実践を学ぶプログラムを提供しております。

午前・午後のプログラムの参加者は、小学校1~5年生の6人と保護者の方々でした。

先生は、分子生物学の研究をしていた私、石田裕幸です。

DNAは生き物の設計図

DNAについて子どもたちに質問してみました。そうしますと、

DNAは生き物の設計図

DNAは親から子への情報を伝達する物質

子どもたちから、すらすらとDNAの役割について回答を受けました。

イベントに参加されている子どもたちは、全員DNAを知っていました。分子の構造も二重らせんであることもご存知でした。

DNAの構造の解明で、ワトソン先生、クリック先生、ウィルキンズ先生がノーベル賞を獲られていたのも知っていました。

いしだ先生
いしだ先生

正解ばかりで驚かされましたね


実験の注意点と操作の説明

どのような実験でも、私たちの近くには危険が存在します。ですので、みんなで実験における注意点について一つひとつ確認しました。

DNAの抽出は、実は、小学生でも安全にできます。実際に道具を手に取り、手順を説明しました。

DNAの抽出は、株式会社リーゾ様のDNAすいすい for Kidsを使わせていただきました。

「DNAすいすい」ってネーミングがかわいい

DNAすいすい for Kids 株式会社リーゾ
「リーゾ」は植物ゲノム分野の研究経験を重ねた研究者を中心に、子育て世代の女性ばかりで運営する小さなバイオベンチャーです。

持参したものからDNAを抽出

今回のイベントでは、それぞれの子どもたちに、DNAの抽出する材料を持参してもらいました。

みなさんに尋ねてみますと、色々面白いものを持ってきていました。

  • キノコ
  • サツマイモ
  • ナノハナ
  • ニンジン
  • ハクサイ
  • ミカン
  • モヤシ

とても興味深かったですね。

私も色々な生き物からDNAを抽出してきましたが、「肉」以外はやったことがありませんでした。

DNAは、どの生き物でも細胞の核の中にあります。ですが、必ずDNAが抽出できるわけではありません。

子どもたちは、ぞれぞれの材料と抽出液を乳鉢に入れ、ゴリゴリと乳棒ですりつぶしていきました。

結果はといいますと、材料によってDNAの見やすさが違いました。根菜類を選んだ子は、DNAを抽出するのは難しそうでしたね。


発表

みなさんに、今回のイベントの感想を尋ねてみました。

期待していなかったのに上手くDNAが抽出できて嬉しかった

なんでDNAが抽出できたのか?

原理を知りたい!

DNAの話題から双子についての話になりました。

核の中の遺伝子配列は同じなのに、双子は全く同じにならないのはどうして?

抽出したDNAを持って帰りたい!


今回のイベントは、みなさん、最後まで楽しく盛り上がりましたね。講師の私もたくさん勉強できて学びの多い時間でした。

いしだ先生
いしだ先生

今後もサイエンスマスター・中野ラボをよろしくお願いします


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