2023年8月23日(水)、サイエンスマスター限定企画「光る生き物のなぞを迫る!ウミホタルを光らせよう」の様子

イベント

私たちサイエンスマスターでは、大学院で勉強された博士号あるいは修士号をもっている先生を講師に迎え、研究の考え方や研究の実践を学ぶプログラムを提供しております。


今回のゲスト先生は小江克典(おごうかつのり)博士です。おごう先生は、はじめに、どのような経緯で研究の世界に入り、ウミホタルを含む海洋生物に興味を持たれたかについて、海洋生物の種数の推測を交えながら、自己紹介していただきました。

今回のプログラムは、小学生が合計9人、大人の方は6人参加されました。参加されたみなさんの自己紹介からイベントがスタートです。

おごう先生は、今回の授業のために、海で生きたウミホタルを集めてくださいました。フラスコの中には泳ぐウミホタルが観察できました。

ウミホタルは、海で生活する体長4 mmくらいの節足動物です。外見は2枚の背甲に小さな体が挟まれた形をしています。ウミホタルは、昆虫のように脱皮を繰り返し、体が成長します。

青白い鮮やかな発光現象を見せることから「ウミホタル」です。

ウミホタルは、外見は可愛い姿をしています。でも、肉が大好きな生き物で、野外ではその性質を利用して、肉でおびき寄せて捕まえるそうです。


私たちは、本や動画などで、ウミホタルが光るということは調べられます。しかし、実際には、どんな色で、どのくらいの光の強さは実物を見ないと分かりません。

おごう先生は、私たちに乾燥ウミホタルを容器に分け、準備をします。まず、容器に乾燥ウミホタルを取り分けます。光を見えやすくするため、レジャーシートで部屋を遮光しました。

実験は暗いところで行いますので、みなさん、部屋が明るいうちに操作を練習します。

ウミホタル、水、スポイトと目と手で確認してから、部屋の電気を暗くしました。

暗闇ですので、目が慣れるまで待ち、最後にウミホタルに水をスポイトで与えます。肉眼でもはっきりわかるくらいの発光が確認できました。

ウミホタルは、基質であるルシフェリンと酵素であるルシフェラーゼによる触媒反応によって発光をします。おごう先生は、参加された子供たちにスライドや例え話を使って発光現象を説明しました。

ウミホタルの鮮やかな発光現象は魅了します。子供と大人関係なく、歓声が沸きあがりました。

2人あるいは3人グループになり、今回のウミホタルの発光の観察について、それぞれ気がついたことを発表しました。

海で生活する生き物は、私たちが知らないことがたくさんあります。もっと調べてみたいですね。

みなさん、今回はサイエンスマスターの限定イベントに参加していたいただき、ありがとうございました。


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