科学で数字が出てきますと、少し戸惑いますね。でも、私たちの生活には色々なことが数字で表されています。
長さ、高さ、時間、速さ、・・・
数字は怖いでしょうか?
身近ですので、そんなことはありませんよね
学校で習う算数は、私たちと私たちの生活をつなげるためにあります。そして、更に発展しますと、私たちと科学をつなげてくれます。
私はフィールドワークを中心に科学と接してきました。植物の種の判別から植物の生息地まで、自分の目と自分の足で確かめてきました。
今回のイベントは、私の興味のある分野を紹介し、みなさんと一緒に何を見ているかを学びます。
今日の観察方法の説明
はじめに、今日、私たちは何を見るのかを説明しました。
フィールドでも、公園でも、1種類の植物だけが生きているのを見たことがありますでしょうか?
ありませんよね
フィールドの環境は、様々な植物が集まってできています。これを科学的に見るためには、
- どんな区画?
- どんな植物がある?
- 見つかった植物が集まるとどのような環境になるのか?
などを調べます。
これらは、それぞれ植生と群落という言葉で表されています。ただ、「植生」と「群落」という言葉を聞いても、自身の目で確かめないと意味は分かりませんよね。
そんなわけで、私たちはすぐに外に出かけて、公園へ行きました。
公園での植生と群落を観察する
私たちは、公園へ移動しました。10 m × 10 mの区画をつくり、植生の調査を始めました。
フィールドでは、小さな区画ですが、この範囲でも生態系があります。樹木の名前を記載していきました。
木の高さは、今回は身近なもの(生徒さんの身長、両手を広げた幅、電柱、建物など)を基準として、目測しました。
次に、木の高さを階層に分け、各層の6段階の被度と5段階の群度を植生シートに記入していきました。高木層から亜高木層まで(全部で出現植物数13種)植生調査ができました。
記録をサイエンスマスター・中野ラボに持ち帰り、見たことを数字にし、その意味について解説しました。
数字ときいて後ずさりする必要はなかったですよね(笑)
参加されたお子さんからは、
- 植物の高さが電柱と比較できる
- 自分の両手を広げた幅が1 m(私が大きくなったら変わっちゃう),
- 植生調査
- 公園にあったネズミモチ
に興味が湧いたそうです。
今回のイベントでは、植生と群落に注目し、公園の環境を調べました。被度と群度という言葉を数字で表しました。
難しそうに見えますが、フィールドでは場所を決めて、植物を数えます。今日はあまり使いませんでしたが、学校で習う算数を使うと、さらに深く公園の環境を知ることができます。
私たちの生活も色々なものが混ざっていますね。「理科」は「理科」、「算数」は「算数」と分けるのではなく、両方を混ぜて使うともっと自然が分かるようになりますよ。
サイエンスマスター・中野ラボでは、理科と算数を合わせたイベントも行いたいと思います。
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