私の研究者としての過去
昔、石田は、大学生・大学院生時代、研究室に所属しておきながら、研究とは何なのか分かりませんでした。
博士なのにおかしいですよ(笑)
確かにそうですね、多くの博士は〇〇の研究をしたいから大学院に入り、博士になります。
でも、私はみんなが大学院に入るから何となく大学院に入りました。私は無目的でした。
そんな感じでしたので、周りの方々にご迷惑をかけ、支えていただき、博士にしていただきました。
私は博士ではかなり変わっていたと思います
これまでの自身の研究について
終始悩んでいたのは研究テーマでした。私は、なぜ研究するのか分からなかったのです。
でも、研究の世界はそのような博士でも優しかったですね。実は、繰り返し実験を延々とし続けますと、私の場合はなぜか新しい現象に当たったのです。
私は、自分では研究テーマを生み出すことはできませんでしたが、実験で研究テーマを生み出し、それを研究する研究者となりました。
本当に変わっていましたね
本物の研究は小学何年生からできる?
面白い命題です
教授、准教授、助教、ポストドクは当然研究ができます。というか、プロですから絶対にできなければいけません。
それよりも下になりますと、どうでしょうか?
大学院生と大学生はグレーです。できる人もいれば、私のようにできない人もいます。
では、高校生、中学生、小学生は・・・?
私は、小学4-6年生を教えた経験があります。
研究ができなかった自分がどのような経緯を経て研究ができるようになったのかを見せることによって、子どもたちは訓練次第で本物の研究ができるようになりました。
現在、私は小学2年生を教えています。
彼女との研究活動はとても面白いです。一見、小学2年生では研究は無理に見えますよね。
正直、私も、はじめはそう思っていました
でも、「研究」というところまできているかどうかは不明ですが、彼女は自分の研究の全体像はおぼろげながら描いているようでした。
なぜなら、私は一つひとつ彼女に確認してみますと、彼女は自身の行動を理解し、自身の行動を言葉にできたからです。
研究ができなかった自分と研究ができる彼女の差は何か?
教える側は、「生徒の適切な成長を導くゴール」を見せるのが願いです。私の場合は本物の研究活動を通して、生徒さんに本物の学びを体験していただくことです。
私と彼女の違いは何か?
私の場合は、終始、自身の行動をあいまいで終わらせていました。
なんとなく、こんなんでいいだろう・・・
でも、それでは、研究をする上で、このまま前進すべきか、あるいは、後退すべきかの判断ができません。
小学2年生の彼女の行動を見ていますと、一つひとつ区切りを付けています。その積み重ねが彼女の前回のサイエンスマスター・中野ラボでの論文執筆だったのだと思います。
教える側も学びです。彼女の活躍に驚かされ、毎回楽しませていただいています。私の見る限りでは、小学2年生は研究ができそうですね。
サイエンスマスター・中野ラボが始まってから、1年と少し経ちました。
植物担当のこうぞう先生、ときどき講義をしてくださるウミホタルの小江先生、八丈島から新たに加わった石田(野鳥と室内での実験が得意です。)と協力して、授業をしてきました。
野外では楽しく、イベントでは歓声が響き、室内では本格的な研究ができつつあります。2024年は、私たちサイエンスマスター・中野ラボは、子どもたちに本物の研究を提供できるよう、さらなる発展をしたいと思っています。
みなさま、良いお年をお迎えください
サイエンスマスターでは、無料ラボ体験塾を開催しております。ご希望の方は下記のリンクから申し込みください。
サイエンスマスター情報は、無料メルマガで随時配信中です。ご希望の方は、お問合せフォームの「題名」に「メルマガ希望」と書き込んで送信してください。
コメント