論文執筆の開始
サイエンスマスター・中野ラボにいらっしゃっているお子さんは小学2年生です。今日から論文執筆です。
前回までに実験を完了しています。ですが、実験完了すれば論文が書けるわけではありません。
初めに論文の図を作りましょう
あらかじめ用意していた図をすべて見て、論文で見せる図の順番を決めます。順番を固定しましたら、各図に番号を割り振り、複数の結果がある場合は図内をさらにa、b、c・・・の文字を割り振ります。
今の小学生はアルファベットの大文字と小文字を知っているんですね
おどろかされました
各図に対する説明を書きます
図はできましたね
はい
では、ここから図の説明を書き始めます。
各図に対するコメントをくれますか?
お子さんは、
この結果はあの実験をしたあとだから・・・
ラフな言葉をどんどん挙げたあと、何度も読み返して分かりやすい文に修正していきます。
地味な作業ですが、論文執筆にはこの方法が一番だと私は思っています
質疑応答をしながら文を書いていますと、図の説明は一つひとつ終わっていきました。
予想外の論文執筆の速さ
実は、私は、今日は「図」と「図の説明」だけで終わりと思っていました。ところが、的確な言葉が続きましたので、合格の文が次々と生み出されました。
私たちは、「材料と方法」の項目の執筆に入りました。
今回、彼女の実験は、自分で測定器具を作製するところから始まりました。ですので、道具が何からできているか彼女は把握しています。
長さはXX cmだから・・・
材料の名前、長さの単位を交えながら正確に記載していきます。忘れてはいけませんが、彼女は小学2年生です。
信じられませんが・・・
でも、どんなに頑張ってもやり過ぎはいけません。
今日は進みすぎです
ここで終わりにしましょう
え〜
このやりとり、何かおかしいと思いませんか?まるでプロの研究者です。この瞬間、彼女は研究に燃えていたということです。
ただ、着実な成長には時間をかけた積み重ねが大切です。集中しすぎたり、やり過ぎたりしては、だめだと思います。彼女は小学2年生ですので、少し早いと思いました。
今日は、ノートに記録を書いて終わりにしましょう
はい
少々不満そうでしたが、また次回です。
今日は本当に頑張りました
良いお年をお迎えくださいね
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