略歴
東京農業大学大学院にて日本産ナツツバキ属樹種3種の生育環境の研究で修士号取得。箱根湿生花園では学芸員として神奈川県唯一の仙石原湿原の保全や普及、啓蒙活動に力を入れた。ビジターセンター勤務で経験を積んだ後、独立し、八丈島で「デラ・フォレスタ八丈」や神奈川県で「山岳フラワーガイド沙羅の木」などのネイチャーガイドを開業。八丈サイエンスクラブの初代講師陣の一人。サイエンスマスターでは植物学の講師を務める。
これまでの活動と実績
北海道から沖縄までの山岳から里山、海浜など様々な自然を実踏してきたた。植物の表情は四季を通して観察しているので、冬の植物の楽しみ方も手にする。日本の多様な自然を熟知。
根湿生花園ではラリック美術館との特別展示では美術館の所蔵する美術品において植物をモチーフにした植物を同定。
山岳フラワーガイド沙羅の木では、気づきを大切に、自然環境に負荷のかかない最小人数でのツアーガイドを行い、景観や近自然型工法を取り入れた登山道補修にも取り組み、脆弱な自然の部分を知る。
ミツバツツジの仲間では新雑種(仮称)アマギトウゴクミツバツツジを発見。
著書
- 2003年 東京ガス環境エネルギー館屋上ビオトープにおける植物の現状 造園学会関東支部 嶋野弥名子共著
- 2006年 週刊日本の樹木No15ヒメシャラ・ナツツバキ執筆 学研グラフィック百科
- 2006年 週刊日本の樹木No19トチノキ・ハンノキ執筆 学研グラフィック百科
- 2006年 週刊日本の樹木No27カツラ・サワグルミ執筆 学研グラフィック百科
- 2008年 ラリックに咲いたシーボルトの「和の花」図録 執筆 ラリック美術館
- 2009年 「造園力」で地球を庭に 執筆 東京農業大学出版会
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先生への質問
研究に興味をもったきっかけ
私は、花がどんなつくりをしているのか、花にやってくる昆虫がどんな動きをしているのかを飽きずにずっと観察する子どもでした。気づいたら自然に興味をもつ子どもになっていましたね。その楽しい生き物観察(植物や昆虫)は、大人になった今もなお続いています。
サイエンスマスターへの参加される方々へのメッセージをお願いします
私は、好きなことは、コツコツ続けられる子供でした。その積み重ねがいつも見る風景とちょっと違うと感じることがあります。その長い長い過程で、主流の画一的な教育ではなく、私が学んできたことを広め、科学に興味を持つ一人でも多くの子どもたちに還元できないかと思うようになりました。植物(特に私が専門とする樹木)は1年で1サークル。大切な1日を見過ごさないよう、サイエンスマスターで一緒に観察していきましょう。