奥村 光貴

略歴

京都大学大学院情報学研究科にて教育データから個別最適化された教育を支援する研究をしている。進学校の私立中高一貫校に通うが、殆どの生徒が同じ大学への進学を半ば強制される教育環境に違和感を覚え、教育改革を志すようになる。

2016年に生徒会を立ち上げ、初代生徒会長。会則の策定、行事の自治を進める。京都大学進学後、2018年に個人塾にて母校の生徒向けコースを設立し、その後独立。2019年に最先端の教育を学ぶためデンマークに渡航。街や学校でSustainableが当たり前に叫ばれる環境に感動。その後個人塾でのプログラミング事業、ベンチャーによる私立通信制の起業家育成高校の立ち上げを経て、母校のご縁から2020年日本SDGs協会学生局統括に就任。SDGs広報や公立高校魅力化に従事。

地域を通して、本当の意味での「主体的で対話的な深い学び」の取り組みを10年前より行っている八丈サイエンスクラブに感動し、地元大阪の西成で、にしなりサイエンスクラブを開始。サイエンスマスターでは情報学や経営面からのアシストを務める。

これまでの活動と実績

にしなりサイエンスクラブの活動

大阪市西成区のにしなりサイエンスクラブでは、にしなりチャイルドケアセンターを中心として、地域に多く存在するグラフィティや光るミミズをテーマに、多くの方に支えていただきながら研究をしてます。

2021年 にしなりサイエンスクラブ
  • 取組が朝日放送や読売テレビにより取材される
  • 学生やNPOの方々から視察・支援
2022年 にしなりサイエンスクラブの経験から、研究支援アプリe-laborateを開発
  • 全国に科学教育を届けるアプリ、サイエンスマスターを開発
  • レポート完成「にしなり☆こども食堂の近くにあるラクガキ200個から見えたグラフィティの正体」

研究実績

  • 2022年 CLE研究会「リアルワールド教育データからのエビデンスの自動抽出に向けた「対照群」の探索手法の開発」
  • 2022年 教育データチャレンジ奨励賞「SAMを用いたリアルワールド教育エビデンスの自動抽出」

先生への質問

研究に興味をもったきっかけ

中高での経験が大きいです。

学校では、毎休み時間紙でテストがされ、集計して共有まで紙で行なわれていました。その結果、先生方は始発前から終電後まで学校に拘束されることになります。

デジタルを使えば、先生方はもっと楽になるし、生徒にとっても一人一人のレベルに合わせた教育を受けることができます。先生方・生徒に、「より効率的、より効果的な教育環境を・・・」と思ったのが、はじめのきっかけです。そこから、ビジネスだけでは教育を変えられないことに気づき、今に至ります。

サイエンスマスターへの参加される方々へのメッセージをお願いします

地質学の博士と子どもたちと比叡山を登った時のことです。

講師の先生
講師の先生

これが花崗岩っていうんだよ

古いと脆い

腐ってるっていうんだ

この瞬間、受験ばかりしてきた私は子どもたち以上に感動しました。

奥村先生
奥村先生

これが資料集で見ていた花崗岩か!

今の教育は知識を多く詰め込みます。それはそれで大事なことではありますが、一見は百聞にしかず、ホンモノをホンモノから教えてもらうというのは至高の体験です。

サイエンスマスターでは、シンカンセンハカリアゲよりもずっと心躍る本質的な学びが待っています!